県大にて、作品搬出
今日、県大に展示していた作品を搬出してきました。
作品展示に足を運んでくださった方々、関わってくださった皆さん、
どうもありがとうございました。
今回の展示やイベントの中で、私自身足を運ぶことが出来ない時もあり、
申し訳なく思ったり、残念に思っている事もあるのですが、
それも含めて次へのステップへつなげていきたいと思います。
今回、県大にて展示した作品について少しここでお話できたらと思って
書いてみることにしました。
作品のタイトル、
hana 〜花〜 そして、使えないプロダクト
by 使えないプロダクトをつくるプロダクトデザイナー
(田尻晶子 作)
今回この作品をつくるにあたり、デザインとアートの融合性を試みています。
まだまだ、模索中ではあるのですが。
また、今回のキャンドルナイトというイベントの趣旨や、作品のシリーズとして展開している
〜hana〜 花 との関連性も少しづつ整理しながら言葉にできたらと思います。
そして、今日、雨。
今回の作品に使用した素材は、段ボール、紙、アクリル絵の具、蛍光灯、その部品。
(県大での作品紹介のプレートには記載されてない素材がありましたが、作者の都合に
よりご了承ください。)紙でつくった花(有機物と無機物のもつ時間の対比)と蛍光灯
という電気を使用する際に使われるプロダクトや電気を使う又は電気を消すという行為が
何を意味するのかについて考えてもらえたらという思いがもとになっています。
キャンドルナイト(candle night)は、電気を消してスローな時間を過ごす事を提案している
プロジェクトなのですが、それはカナダの自主停電運動に端を発しているようです。
(詳しくは、http://www.candle-night.org/jp/をご覧ください。)
それは同時に、電気を消して、ロウソクの灯りの中、暗闇に近い時間を過ごすという行為が
どういう事なのかを考える時間を私に与えてくれたものでもありました。
蛍光灯というプロダクトは、コンセントにつながれて電流が流れる事により、
プロダクトとして機能します。でも、蛍光灯そのものだけでは、プロダクトとしては
機能しない。また、蛍光灯をロウソクの灯りの中で見るという行為は、
批判的な側面も持っているかもしれません。しかし、単なる批判というよりは、
電気をつける・消す、ロウソクをつける・消すという行為は、
一見、正反対な位置にあるように見えて、実はバランスを保つための共通項を
持っているように思うのです。今の私達の生活の中で、電気のない生活は想像しにくい
事のように思います。そして、ロウソクの中でのみの生活を考えた時におこる現象は
どんな事でしょう。私は、その中で答えを出す事の提案ではなく、
そのことにより、人や自然、環境問題、デザイン、アートなどについて考える
又は思うことにより、私たちの身近にいる人やものについて 再度 思う、理解する、
コミュニケーションをとる、大切にする、触れるということについてお話することが
できたらいいなと思っています。デザインとアートの融合又は共通項のようなイメージも
あるのですが、それを言葉にするには時間が必要かもしれません。
だけれど、少しでも作品から何かを感じていただけたら幸いに思います。